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長崎県(壱岐・対馬)現地視察モニターツアー
 平成21年9月1日(火)~3日(木)にかけて、旅行会社を対象とした壱岐・対馬のモニターツアー(長崎県観光連盟主催)が開催され、対馬の案内・意見交換会の設定などの受入を行いました。
 旅行会社は、旅行商品を企画し、チラシやインターネットなどでお客様を募り、ツアーを実行しますが、企画の前に必要なのが現地視察。観光地・飲食店・宿泊施設・お土産品店などの生の情報を仕入れ、旅行商品に反映させます。
 今回のモニターツアーには、東京・大阪・名護屋などの大都市圏から14名の旅行会社のエージェントが参加し、対馬の視察を行いました。

初日、9月1日(火)は、城下町散策(まちあるき)+烏帽子岳までのバスツアー+船による浅茅湾遊覧。

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「対馬観光ガイドの会やんこも」の藤井さんが対馬の歴史をわかりやすく紹介しました。

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烏帽子岳は人気の定番観光地。

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遊覧船から万関橋を見上げます。万関瀬戸は「坂の上の雲」(司馬遼太郎)の時代(日露戦争前)に海軍が掘り切った人口の運河。日露戦争の海戦では、海軍の基地があった竹敷を出撃した水雷艇が、バルチック艦隊に止めを刺すために出撃しています。


この後、地元の観光事業者などとの意見交換会を行いました。翌日は、シーカヤック、トレッキングなどのエコツアーと、対馬南西部の農村文化に触れるコースを巡りました。

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美津島町箕形(みかた)は、国指定特別史跡「金田城跡」のふもとにある集落。7世紀に防人が築いた朝鮮式山城のトレッキングと、波穏やかな浅茅湾でのシーカヤックツアーを楽しむことができます。


天台宗の開祖・最澄が漂着した厳原町阿連(いづはらまちあれ)では、オヒデリさまという伝承を紹介しました。

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阿連・雷命神社。写真のとおり、国境の島・対馬の神社では、戦勝祈願の砲弾などをよく見かけます。

オヒデリさまの伝承の概要は以下の通り。

日本の神様は、旧暦の10月に出雲に集まり、1年の出来事について協議(一説には縁結びの相談)をすると言われています。そのため、出雲以外の地域には神様が不在になり、旧暦10月は「神無月」(かんなづき)と呼ばれます。
阿連の土地神・雷命(いかづちのみこと、らいめい)も出雲に旅立ち、不在になった阿連の集落に、山の神「オヒデリ」が降りてきて里を守ってくれます。
1ヵ月後、雷命が里に戻ると、オヒデリは1週間ほど滞在した後、山に戻りますが、このときオヒデリは懐妊しているといわれます。

雷命は、竜神=水神=男神であり、里に雨(時には洪水)をもたらす存在。
オヒデリは、お日照=太陽神=女神であり、里に日光(時には旱魃)をもたらす存在。

この2つの神がバランスよく里を守り、神婚を通して太陽と雨が結びつき、里に豊穣をもたらす、という古い神話世界が、今も阿連には生きています。

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オヒデリを山からお迎えし、また山にお送りする神事が、今も阿連の皆さんによって大切に受け継がれています。

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日本では対馬でのみ見られる石屋根倉庫が残る厳原町椎根(いづはらまちしいね)。石屋根倉庫は、衣類や穀物、寝具などの貴重品を保管する倉庫で、集落の外れにまとめて建てられています。日常的に火を使う母屋は火事になりやすいのですが、火にも風にも強い石屋根倉庫で貴重品を保管しておけば、生活を再建することができます。

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地元のおばあちゃんのお話を聞くことができました。

昼食は対馬の特産品のひとつ、対州そば。
対馬は岩がちで耕地が少ないため、昔から山の斜面などを利用して木庭作(粗放的な焼畑)が行われていました。そば畑の周辺では昆虫や鳥類などの小動物が増え、それがツシマヤマネコなどの食料になっていたと考えられています。

こうして1泊2日のモニターツアーは終わり、参加者の皆様は厳原港からお隣の島・壱岐へ出発しました。
参加者の皆様、関係者・ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
アカハラダカ観察・龍良山トレッキング
対馬の雄大な大自然を楽しもう!その2!
対馬の大自然観察会 ~アカハラダカ観察・龍良山トレッキング~

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アカハラダカ
 アカハラダカは、ハトくらいの大きさの小型のタカで、中国・朝鮮半島・ロシアで繁殖し、9月ごろ、朝鮮半島から対馬・壱岐を通り、東南アジア・赤道付近まで渡っていきます。
 厳原町の内山峠は、多い年には1ヶ月で35万羽の渡りが観察された日本一の観察地であり、毎年バードウォッチャーや地域住民の目を楽しませてくれます。

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龍良山原始林
 対馬南部にそびえる龍良山は海抜558メートル。天道山とも呼ばれ、古くから天道信仰の聖地として伐採・開発をまぬかれ、極めて自然度の高い原始林が残されています。
 鬱蒼とした森の奥では、スダジイ・イスノキ等の巨木が威容を誇り、太古の照葉樹林の姿を今に伝えています。

【日  時】 9月12日(土)8:30 対馬市役所集合
【集合場所】 対馬市役所前(貸切バスにて移動)
【日  程】 8:30対馬市役所集合・受付~8:45出発~9:15内山峠アカハラダカ展望所(約60分)~10:30龍良山原始林(90分)~12:00昼食~13:00鮎もどし自然公園出発
【募集人員】 先着30名 (お子様のみの申込みはご遠慮下さい)
【申込方法】 電話にてお申し込み下さい。受付時間 10時~16時
【締  切】 9月3日(木)
【 参加料 】 1名1,000円(保険料含む)小学生以下は無料。但し保護者1名につき2名まで
【備  考】 弁当・飲料水、虫対策(長袖、長ズボン、防虫スプレー等)は各自ご準備下さい。
※雨天中止時は、午前7時30分頃ご連絡します。
【お問合せ】
〒817-0022 長崎県対馬市厳原町国分1441 対馬市役所1F
対馬観光物産協会(本部・厳原支部)担当 阿比留
TEL 0920-52-1566 / FAX 0920-52-1585
市民演劇で島づくり 劇団員募集!!
 対馬は古代より大陸交流の架け橋となり、日本の政治・文化に大きな影響を与えて来ました。この旅対馬固有の歴史や偉人を素材とした演劇や各地域に残る民話や神話を題材とした演劇を目指すため、アマチュアの劇団員の募集・育成を行います。
 対馬の再生と振興を目指し、『文化力』を通じて市民みんなで活力を取り戻し、未来への夢と希望を造りだそう!広く市民の皆さんの参加を求めます。

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対   象 対馬市出身者又は島内に在住(小学生以上)し、演劇に興味のある人

募集要領
1.受付期間 平成21年8月1日~9月20日
2.募集人数 数十名
3.選考方法 書類審査の上、オーディション・面接により決定
4.選 考 日 平成21年10月上旬
5.練習場所 対馬市交流センター他
6.練習日程 団員と協議
7.研修内容
  イ、対馬の歴史研修(全員10回)
  ロ、基礎・舞台演技研修(団員内から5名)
  ハ、研修先(秋田県3名(1回)、長崎県2名(5回))
8.そ の 他
  練習の成果発表を平成22年4月~6月頃に予定しています。
  平成22年度も団員募集を予定いたしております。

【応募方法】
「市民演劇で町づくり」準備委員会まで
履歴書により厳原地区生涯学習センター(厳原地区公民館)内まで、提出(郵送可)してください。
(問合先)TEL 0920-52-0363、FAX 0920-52-0333
「田舎暮らし&シーカヤック体験モニターツアー」について
 8月7日(金)~9日(日)にかけて、「田舎暮らし&シーカヤック体験モニターツアー」を開催しました。
 対馬は四方を海に囲まれ、森林が9割を占め、国の天然記念物に指定されている山岳がいくつも存在する自然豊かな島ですが、「島のイメージがはっきりしない」「自然は豊かだと聞いているが、何を楽しめるのかわからない」という声が聞かれます。
 このモニターツアーは、小学生のお子様をお持ちのご家族を対象に、民泊やシーカヤックなどの新しい観光資源を体験していただき、今後の夏の観光モデルコースづくりとPRに役立てるために企画したものです。
 今回は、福岡から3組のご家族、計10人のモニターの皆様に、島の夏休みを楽しんでいただきました。

>>モニターツアー行程(Googleマップ)

九州郵船のジェットフォイル
 九州郵船のジェットフォイルで、博多港から対馬の厳原港に到着。片道約2時間で、1日2便運行です。

対馬交通ヤマネコバス
 今回はヤマネコバス(中型)で島内をめぐりました。初日の目的地は厳原町豆酘(いづはらまちつつ)です。

あゆ戻し自然公園
 「あゆ戻し自然公園」では、龍良山原始林のふもとを流れる清流「瀬川」が、花崗岩の一枚岩を削ってできた自然景観を楽しむことができます。ここで泳ぐ予定はなかったんですが、子どもたちが飛び込んでしまいました・・・(-_-;)
ツアー後のアンケートでは、「あゆ戻しの水の美しさに感動しました」との意見をいただきました。

板形(いたんかた)海水浴場
 「板形(いたんかた)海水浴場」は、2003年に対馬南部の豆酘(つつ)にできた新しい海水浴場です。シャワー・テントサイトなどの設備があります。
 この日はほかに数家族が海水浴を楽しんでおり、「ああ、寂しくなくてよかったなあ」と思っていると、モニターのご家族が「うわあ、人が少ない!プライベートビーチみたい!!すごいっ!!!」と。
 人が多いことをよしとする田舎の感覚と、人が少ないことに魅力を感じる都市の感覚のギャップを感じた瞬間でした(^^;)

豆酘(つつ)崎1
 「豆酘(つつ)崎」は、対馬南端にナイフのように突き出した岬で、先端部分まで遊歩道が整備されています。180度の水平線、海に浮かぶ反射灯台、古来より海の難所として知られた複雑な海流を目の当たりにすることができます。

豆酘(つつ)崎2
 海に浮かぶ反射灯台です。自ら発光するのではなく、豆酘崎に設置された灯台から光を照射し、その反射であたりを照らします。

豆酘(つつ)崎3
 水平線と空に浮かぶ雲を一望。心が解放される瞬間です。

民泊ごんどう
 「民泊ごんどう」「民泊あびる」に宿泊。その時にとれた新鮮な魚介類と、田舎の親戚の家に遊びに来たようなアットホームなもてなしがセールスポイント。1泊2食6,500円で5名まで。日本の里100選にも選ばれた豆酘の民俗や文化もお楽しみください。

民泊あびる
 こちらは「民泊あびる」のお食事。今回は2つの民泊で同じ料金・同程度の食事を準備していただきました。

 2日目は国道382号線を北上し、豊玉町仁位(とよたままちにい)へ。豊玉町は浅茅湾北岸に位置し、古事記・日本書紀に登場する海の女神「豊玉姫」が名前の由来になっている町です。

烏帽子岳
 リアス式海岸・浅茅(あそう)湾を一望できる「烏帽子(えぼし)岳」。・・・が、この日は濃霧(-_-;)

神話の里キャンプ場
 神話の里自然公園では、シーカヤックやキャンプを楽しむことができます。前日の海水浴場同様、ここでも3グループがキャンプをしており「おっ、いつもより多い」と思っていたら、参加者が「うわあ、夏休みなのに空いてる!ここ、自分たちだけで使っていいの?!」と(^^;)
 年に数回キャンプを楽しむという参加者からは、「都市部郊外のキャンプ場はシーズン中は常に混雑しており、朝も、車の音や人の声で目が覚めてしまうことが多いです。対馬では鳥の声で目が覚め、感激しました」との感想が寄せられました。

シーカヤック1
 キャンプ場にはシーカヤック艇庫が併設されており、和多都美神社の海中鳥居までのショートツアーを楽しむことができます。

シーカヤック2
 はじめはおっかなびっくりでも、30分ほどで慣れ、気軽に海の散歩を楽しむことができます。

和多都美神社
 キャンプ場から徒歩3分の和多都美(わたつみ)神社は、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)と豊玉姫命(とよたまひめのみこと)を祭る海宮で、古くから竜宮伝説が残されています。本殿正面の5つの鳥居は海に向かって直線状に並び、うち2つは海中に立ち、潮の干満によりその様相を変えます。

魚釣り
 神社近くでサビキ釣り。キス、クロ(メジナ)、ウミタナゴ、トウゴロウイワシなどの魚が釣れました。

バーベキュー
 晩ご飯はバーベキュー。子どもたちも火おこしから手伝い、自分たちで釣った魚を焼きました。

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 島では安く入手できるサザエを、つぼ焼きに・・・。

子ども宴会?
 バーベキューとサイダーで、子ども宴会が始まりました(^_^)

 この日は隣の峰町の「ホタルの湯」に入り、就寝。

味噌汁
 モニターツアー3日目。最終日です。
 朝ごはんは、前日余った食材で味噌汁を作りました。
 家具製作所Kiiroさんのギャラリーを訪れ、家具や木工品を見学し、再び厳原港へ。

ジェットフォイル
 ジェットフォイル(高速艇)の窓から手を振るご家族の姿が印象的でした。

 こうして、3日間の島体験モニターツアーが終了しました。
 参加されたご家族の皆様、協力していただいたスタッフの皆様、ありがとうございました<(_ _)>


モニターツアー行程
8月7日(金)
ジェットフォイル厳原港着(12:45)→食事・千両→バス乗り込み →あゆ戻し自然公園→板形海水浴場→豆酘崎→豆酘民泊
8月8日(土)
豆酘発(8:30)→万関(トイレ休憩)→烏帽子岳→神話の里自然公園→和多都美神社→神話の里キャンプ場
8月9日(日)
神話の里キャンプ場(9:00)→食事・ふるさと伝承館→ジェットフォイル厳原港発(13:00)

交通アクセス
対馬へのアクセス(航空機・ジェットフォイル(高速船)・フェリー)
島内の移動(家族単位での島内移動はレンタカーが便利)

民泊
民泊ごんどう(厳原町豆酘)
民泊あびる(厳原町豆酘)
民泊たちばな(上対馬町泉)

キャンプ
島内キャンプ場

シーカヤック
シーカヤックツアー

 今回紹介した観光地・施設などへのお問い合わせは、対馬観光物産協会 TEL 0920-52-1566 までお願いいたします。
「ブルータス」8月号発行。
2009年8月1日に「ブルータス」(株式会社マガジンハウス、8月15日号、650円)が発行されました。
今号の特集は「Re-discover Japan 日本再発見 日本再発見の旅と本。」

「島文化」と銘打ち、佐渡と対馬が対比的に紹介されており、ニホンミツバチのハチミツ、石屋根倉庫群、石焼などの島の食が取り上げられています。
 対馬紹介のメイン写真は、豊玉町和多都美神社の海中鳥居。
 取材同行の際、カメラマンの方が海パンにはき替え、じゃぶじゃぶと海に入っていったのが印象的でした(^_^)

「ブルータス」(株式会社マガジンハウス)
http://magazineworld.jp/brutus/668/


対馬の民俗に興味をお持ちの方は、民俗学の巨人・宮本常一の「私の日本地図15 壱岐・対馬紀行」がおすすめ。
戦後間もない昭和25年、26年、縦貫道整備が進んでいった37~38年、そして川端の柳が切られ、川で洗濯する女性や子どもたちの姿が見られなくなっていった昭和49年ころの貴重な写真と記録が満載です。

私の日本地図(宮本常一)